TALK02 スタートアップのチームビルディング×ヒトミル
- どんな対談?
- ヒトミルテストを利用する「株式会社キメラ」「カルー株式会社」2社のヒトミルアンバサダー同士の対談です。
- 対談
- おのみず株式会社 勅使川原さん
株式会社キメラ 中山明子さん×株式会社カルー 大嶋みづき - 勅使川原よりヒトミルアンバサダー2名のキャラクター紹介
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- 中山さん:冷静かつ心優しきバランス人間。スタートアップ組織の要。
- 大嶋:山があったら登りたい、なんなら山をいつも作っては登る不屈の職人。組織のクオリティ門番。
自己紹介 自分の「当たり前」に気づくヒトミルテスト
今日はどうぞよろしくお願いいたします!
よろしくお願いします!
よろしくお願いします!
完全なる初対面ということで、自己紹介どうしよう…と迷ったのですが、ヒトミル対談ということで自分のヒトミルテストの結果簡単にまとめてきました(笑)
すごい!新しい形の自己紹介ですね(笑)
さすが!高達成動機が出てますね(笑)
私のテスト結果を簡単にまとめたものがこちらです。
なるほど…この結果、だいぶ尖ってますね!高い山をガシガシ登っていく感じの(笑)
初対面からさらけ出している感じで、どれだけ自分のこと知って欲しいんだって感じですが(笑)一部抜粋しただけでも、かなり自分の特性が出てるなと思います。
この結果見ると、白黒ついてないとダメなタイプですよね。何事も。
まさにそうですね。論理性の突き抜け具合も!いや、おもしろいですね。そして、大嶋さんのキャラクターがすごくよく伝わりますね。履歴書とかを見るより俄然分かります。
10年つきあいがあるレベルでその人となりが出ていますからね。
いまのお仕事で、このヒトミルテストはお使いになっているんですか?
社内の採用時にも使っていますし、あとはクリニックサポート事業でクリニックの組織開発のお手伝いもしているのですが、そこでも使っています。
なるほど。そうすると、社外の方の結果も見ていらっしゃるんですね。
クリニックの院長先生の結果も見ているんですよね。
そうですね。クリニックの院長先生とスタッフさんのヒトミルテスト結果の特徴に大きな差があるのを目の当たりにしています。
たしかに、それは大分違いそうですね。
かなり違いますね。院長先生は先ほどお見せした私の結果に近いような感じなんですが、スタッフさんはこの逆をいく感じです。
これくらいの大きい差がある状態で、院長先生は自分が「当たり前」と思って動いてしまうので、周囲のスタッフが「全然高みを目指していない」と思ってしまうんですよね。「もっと成長のために負荷をかけなければ」と思ってしまったり。
でも、ヒトミルテストの結果で見るとお互いの違いが理解できそうですね。
クリニックで言うと、たまに架け橋になる「中間ポジション」の人も現れたりしますよね。そういう立ち位置の人を発見するというのも大嶋さんはやられています。
なるほど、良い使い方をされていますね。じゃあちょっと私の自己紹介もさせてもらいますね。私は勅使川原さんに初対面で言われたことを未だに覚えていて……(笑)
なんでしょう…よく言われるんですよね…(笑)
私のBig5なんですが、目立って尖った指標はないんです。ただ、「評価志向」は少し高めなので「褒められたい人」なんですが、それ以外はあんまり尖った並びではない感じです。
一言で言うと、バランサータイプですね。ただ、大嶋さんと違うのは「ストレス適応」「情緒安定性」が低めなんです。
なので「バランサータイプだけど承認欲求が高く、打たれ弱い」というのが一言自己紹介です(笑)。
でも、動機部分の並びは同じなんですね。達成動機が一番高くて、その次に権力動機、そして親和動機、安全動機と。
なので、大嶋さんとは仕事のスタイルは結構似ているんじゃないかという気がしています。
少しだけ補足すると、表出しているものは似たものがあると思うんですが、素質でいうとBig5がこれだけ違いますよね。なので、例えば誰かが中山さんを強烈に指摘してそれでも食らいついて成果を出した場合、このヒトミルテストの結果を知っている人であれば、大嶋さんより中山さんをより褒める必要があるということが分かりますよね。
つまり、中山さんの場合は「その人格からジャンプして達成した」ということだからです。
こういったときにも人材育成上使えるんですよ。
確かに。
例えば、大嶋さんを「メンタル強いね!」と褒めてもあまり意味が無くて、例えばさっきの指標からすると「チームで何かを達成したとき」は、より褒める必要がある。
確かに「メンタル強いね」と言われても…「メンタルを強く保つのが普通」と思っている節はあるかもしれません。
社内での活用方法 好き嫌い、良し悪しではなく「違い」と捉える
株式会社キメラさんは、もうそういったレベルの活用に入っているかもしれませんね。
はい。勤務先のキメラは社員・業務委託を含めて10数名の組織なのですが、採用後のチームビルディングやチーム同士の理解を深めるために、勅使川原さんに助言をいただきつつヒトミルテストを使っています。
1on1でメンバーと話すとき、安全動機が高い人には「このプロジェクトはすごくチャレンジングなんです!」と盛り上げるよりは「スケジュール通り進んでいますよ」と安心感を与えるような言い方にしてフォローしたりと、メンタルケアにも使っています。
ヒトミルアンバサダーの鑑じゃないですか!採用も好調ですよね!
最近は採用面接のときもヒトミルテストのことはを意識していますね。
私は一次面接を担当するとき、候補者の方の働く動機を予想しながらマッチングを見極めたり「こういう方向で説得した方が入社してくれそうだな」と考えたりするようになりました。
良い使い方ですね。質問も全然変わってきますよね。
こんな感じで、社内のバランスを取りつつ、ただ自分が打たれ弱いので気をつけないとな、と思ってはいます。
中山さんのヒトミルテストの結果、「配慮」の指標も高かったですもんね。そこも結構関わるんですかね。
配慮が64とかですからね。確かに、配慮とチーム志向がそんなに低くないので、それもあって社内でバランサーをやっているのかもしれないです。
キメラでは他のメンバーが尖ったヒトミルテスト結果になっている人が多いので。
そうでしたね。中山さんの会社ですと、周りの方がみなさん尖っている人が多かったですね。大嶋さんの属する会社ですと、大嶋さんに似ている人が結構いますよね。
そうですね、特に私の直属の上司は私と結果がほぼ一緒です。
優秀な面もあるけど、合わない人からしたら「この会社怖い!」とも思われやすいのでそこ注意しないとですよね。
それを自分たちで自覚しているっていうのはすごく大事ですよね。
それすごい大事だと思います。私、ヒトミルテストの結果を見ると負荷耐性が85で凄い高いんです。
なので「耐えられるだろう」という基準値が他の人より高い状態なので、自覚していないと人に強く言いすぎてしまうタイプなんだろうなと思って注意してます。
中山さんは中山さんで、バランスを取ろうとするというところにエネルギーを使うからそれも大変ですよね。
そこは割り切り、ヒトミルテストの結果は社内で共有しているので「ほめてください!」って強めにアピールしています(笑)
凄い!それ良いですね(笑)効果はどうですか?
ありますね!同僚は雑談の時も褒めベースで接してくれていますね。勅使川原さんと社内メンバーでお話をしたときに「中山さんはほめるタイミングが大事」と勅使川原さんが言ってくれたことがありまして。メンバーから「いま褒めていいですか?」って聞いてくれたりもします(笑)。
それは有難いですね!
社内コミュニケーションがすごく楽になりました。自分が第一印象で「絡みにくいな、話しにくいな」と感じている人って、多分「気さくさ」と「動機」の部分が自分とタイプが違う方なんだろうな……っていうことに気づいて。これって好き嫌いの話じゃなくて性質の話なんだなと思いました。
好き嫌いの話でも、良い悪いの話でもないんですよね。優秀かどうかとも関係ないですよね。
同じ接し方でも、人によって「感じが悪い」とか「なれなれしく感じる」ってあると思うんですが、それも「気さくさ」の違いですよね。理由が明らかになるのは結構楽かも、と思いました。
自分のヒトミルテストを開示するのに抵抗感がある人はいませんでしたか?
いなかったですね。
理由は二つあると思っていて、一つはこのようなアセスメント診断をあまり受けたことのない方が多いので、受ける時点で興味を持ってくれたことです。
もう一つは、そもそもヒトミルテストはチームビルディングで使う物だと伝えていたからだと思います。
なるほど。テストじゃないよ、と案内していた訳ですね。カルーさんだとどんな風に情報を開示していますか?
カルーではまだ全員が受けている訳ではない状態です。全社には共有していなくて、雑談するタイミングで自分たちの結果を見せ合う感じですね。
カルーさんでは、ヒトミルテストの前に簡易的な性格特性分類のテストを導入していましたもんね。
そうですね。簡易的なもので、数問で動機を分類するので、ヒトミルテストでいうとソーシャルスタイルに近い結果が出るものを使っていました。組織図にも、その分類結果が載っているので、かなり浸透している状態です。
組織図にもはいっているのは、面白いですね。
採用前にもその性格特性分類のテストは受けてもらっていました。動機が分かるので、履歴書意外のその人が見えるツールではあったのですが、数問で答えられる診断なので、大雑把だと感じる部分もありました。
私もキメラではこういった診断はヒトミルテストが初めてですが、前職ではカルーさんと同じような性格類型診断を活用し、人の好き嫌いと切り離したコミュニケーションをしていました。
例えば前職でも、心配性な自分が決断の早いタイプの上司と話がかみ合わないのは仕方ないので、自分が話を持っていくときには相手のタイプに伝わりやすいよう要点を整理して持っていくするようにしていました。
そんな背景もあって、今のヒトミルテストもしっくりきていますね。
なるほど。みなさん素地がある場合に導入しやすいのかもしれませんね。
たしかに、元々自分のタイプを簡単に知っていると、もっと深く知りたい!という欲求が出てくるのでハードルが低くなるのかもしれませんね。
そうですね。あとは育成に使おうとすると、細かい情報必要ですよね。評価志向かどうかなんかは親和動機では見えてこないので。例えば、大嶋さんと中山さん、簡易的な性格特性分類テストを受けると同じ結果になっていましたが、「同じです」と言われても「絶対ちがう!」ってなりますもんね。
性格特性を4分割や8分割にするテストって、取っ掛かりやカルチャー作りとしては良いかもしれないですけど、一人一人のマネジメントやチームビルディングをやっていくとなると、「自分と同じタイプなのになんで合わないんだろう……」と却って悩んでしまうこともありそうですよね。
確かにそれもありますね。
研修をやる際にも、やはりこの細かいヒトミルテストの結果は役に立つなと思います。もしこの結果を知らないままやっていたら、自分の得意な部分を相手に当てはめて「なんで出来ないんだろう」と苛立ってしまったりしただろうなと思います。
そうすると「知っている」という点が価値になるっていうことですね。
はい、相手のことが早い段階で知れるというのは非常に高い価値だと思います。
ヒトミルテスト導入 情報開示を拒否された時の対処
一方で素地がない方がいらっしゃる場合もありますよね。私が関わってきた方々でも「こんなセンシティブな情報を開示しないでくれ」と仰る人も結構います。
「自分の弱みを握られた」と思ってしまうみたいで。
なるほど。
このお二人には起きないことなんですが、それってどういうことがあると乗り越えられるのか…もしアイデアがあれば聞きたいんですが。
そうですね、自分が以前ヒトミルテストを依頼したときのように「結果に良し悪しはない」ことと「仕事の進めやすさが向上するメリットがある」という伝え方は良いのではと思います。
私自身、はじめはヒトミルテストのBig5の値が低いところは自分のダメなところだと思っていましたが、値の低さも長所につながっているんですよね。
例えば私は「ストレス適応」と「情緒安定性」が低いですが、裏返せば感情の機微がよくわかるから、気配りが得意といえます。そういった伝え方をすると良さそうです。
確かに、そこを先に伝えても良いのかもしれないですね。
キメラだと、ヒトミルテストの結果をフィードバックするときは、仕事の時間ではなくて「雑談タイム」を設けてフィードバックしているんですよ。
それは新しく設けたんですか?
はい。開発が忙しいタイミングは外しますが、月末に一回30分ほどでも入れていました。
クリニックのスタッフさんからも「結果情報を開示したくない」ということは言われたことがあります。それは、ヒトミルテストではなく、性格特性診断を簡単なフォームでできるようにこちらで作って、結果表もまとめてお送りをしたときなんですが、どうやら結果表を見て自分の弱みばかり気になってしまって、これを他の人に見せたら同じように弱みを人に握られると思ってしまったようです。
結果表には、弱み意外にも、その人の強みも沢山書いてあったのですが…。
なるほど。もう、強み・弱みという表現自体やめた方が良いかもしれませんね。
確かに「弱み」と言われるとそこを先に直さないと…。と思ってしまいますもんね。
そうですね、学校でもそういう教育をずっと受けてきましたもんね。全て「特徴」ですね。
確かに、そうですね。