性格行動特性を分析するヒトミルテスト

ヒトミルテストは、性格行動特性を分析するために最適なツール。

組織開発コンサルタントとして、数多くの適性検査(パーソナリティアセスメント)を利用・検証してきた勅使川原が最後に行き着いたのがこのテストです。

ヒトミルテストが優れているのは、動機分析と恣意性の排除。

人の言動予見に欠かせないのが、性格行動特性の最も根底に位置すると言われている「動機」(McClelland’s Theory of Motivation)。

ヒトミルではBig5理論はもとより、ユングの深層心理やメリルのソーシャルスタイル理論に加え、この動機についても定量的に算出されます。

ところがこの「動機」、最も人間の奥深くで言動に影響を与えているにも関わらず、多くの適性検査では意外と抜け落ちています。

動機に加えて受検者の恣意性(社会的望ましさ)を極限まで排除する優れたシステム設計。

恣意性とは、例えば、適性検査にこんな質問があったらどうでしょう?「よく落ち込むことがある」、「人のアドバイスを聞かないことがある」

このような質問に対して、当然、受検者は「はい」とは答えません。

なぜなら、受検者はこの質問の裏に社会的望ましさを感じ取るからです。

「よく落ち込む」ような人材を企業は採用したくないだろうと受検者が先回りして考え回答に反映させることで恣意性が生まれるのです。

従来の適性検査はこういった受検者の反応歪曲について対応しきれませんでした。

ヒトミルテストでは、受検者の恣意性が生まれるという前提をシステムに取り込むことにより、受検者内面性を抜け漏れなく捉えることができるのです。

このため、全社員がヒトミルテストを受験すると、各個人の性格行動特性だけでなく、組織としての意思決定のあり方。つまり組織の力学までわかります。

例えば、誰の意見が通りやすいか、誰は合理的な発言をしても素通りされやすい…といった具合にです。

ただし、ヒトミルテストの個人結果の読み取り、さらに組織評価への応用は、熟練した組織診断のプロが行う必要がある難易度の高いもの。

ヒトミルではその役割を代表の勅使川原が担っています(そのため組織構成員数ごとに開発フィーが異なります。詳しい料金についてはこちら)。

受験自体は、Webテストで10分程度のため手軽に行うことが可能です。

性格行動特性とは何か?

個人の言動の裏には、ある刺激に対する「解釈」が必ずあります。その「解釈」には癖があり、その解釈の癖こそが、「性格行動特性」です。

心理の深い部分のため他人からは見えにくいですが、実は個人の行動・言動に大きな影響を及ぼしています。

そのため、同じ刺激(状況など)に対しても、人によって(正確には人の性格行動特性によって)、状況への解釈が異なるため、対応する言動にも差異があるのです。

ある人のやることは自分にもよくわかるが、一方この人はなぜこうも理解しがたい行動・言動をとるのだろうか・・・という現象は珍しいものではありません。

慣用句でもある「馬が合わない」、「虫が好かない」といった理由はわからないけど、何か合わないといった違和感もまさにこれです。逆にあの人とは「阿吽の呼吸」でいける、といったこともあるでしょう。

そして、個人の特性は個人に留まることなく、その集合体である企業の組織風土を決定し、結果として業績・成果にも直結することとなります。

この見えにくいが重要な性格行動特性をヒトミルテストにより科学的に見える化し、マネジメントしていこうというのがヒトミルの要所です。

性格行動特性を組織開発に活かすには

ポイントとなる考え方は、見えにくいことと性格行動特性は変えることが難しいことを理解すること。

そのため、まずはヒトミルテストで性格行動特性の見える化を行います。

社員個人の特性は容易に変えることができないため個人に対する打ち手は、特性を加味して誰を採用するか、どのポジションに付けるか、誰と働かせるかの3点に尽きます。

言い換えれば、「誰と・何を・どのように」を設計するのです。

これは個人としての成長やスキルを付けさせるという従来型の社員教育の反対と言えます。

組織としての打ち手は、見える化された個人の特性を加味した人材戦略とコミュニケーションの2点。組織のDNAに性格行動特性を埋め込むのです。

企業戦略に性格行動特性を内包させる方法は経営者の特性、社員の特性、企業のステージに影響されさまざま。

このため導入に当たっては数々の現場を経てきた性格行動特性のプロの力が必要になります。

航海に羅針盤が必要なように、人材戦略にはヒトミルが必要なわけです。