「ヒトミルアドバイザー山口周氏のヒトミルテストを覗いてみた!~山口周氏を逆張りだと思っているあなたへ~」
山口 周
独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。World Economic Forum(ダボス会議)Global Future Councilメンバー、一橋大学商学部経営管理研究科非常勤講師、叡啓大学客員教授。
1970年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、組織開発・人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループに参画。現在、同社のシニア・クライアント・パートナー。専門はイノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成。
山口周 ヒトミルテスト診断結果
【勅使川原との関わり】
元々山口氏の『天職は寝て待て』(2012 光文社新書)でファンだった勅使川原が、ヘイグループにBCGから転職した際に山口氏に「学歴、社歴に共通点があるファンです、ランチしてください」と近づいたのきっかけ。同じプロジェクトで楽しくやらせていただき、独立後も絶えずメンタリングしてもらってきました。
その流れで拙ヒトミルアドバイザーとして常に風穴を開け続けていただいています。
直感的に、”気持ちよさ(情動中心⇔合理性、生産性)”を追究して生きている人。
前職時代の関わりから勝手に意外だったのは、達成・権力動機がビーンと優位なオラオラが、逆張りでゆるりとライフシフトしたのかしら?と思っていたのですが(なんて勝手な解釈!)、本当にold typeの「がむしゃら」や「ハク」とかに興味がなかったようなのです。
ヒトミル開発者としてお恥ずかしながら、ヒトミルなしにやっぱりわたしは人を見れていなかったようです。。
そういえばよくご本人の中学時代、先生を論破してとんでもない成績になった話や、高校時代も授業をさぼって墓場で本読んだり昼寝したりしていた、との逸話が出回っていると思いますが、あれはやっぱり達成・権力動機では説明できないんですね。いつも違和感でした。
そしてヒトミルテストを見返すと、なるほど。
簡単で、月並みな言葉になりますが、山口周は「ほとんどが愛でできている」のです。
“ヒトミルは半分(※)”ですから、山口周恐るべし。
(※勅使川原のnote「ヒトミルの半分は愛でできている3つの理由」)
人と平和的に、愛情関係を中心に生きていたい、そんな親和動機の人なのです。
思い出しました、中学時代に先生を論破した件も、自分のためではなかったのです。
確か、同級生の誰かが一人の教師の主観でメタメタにされそうなのを見かねて反論したのでした。
慶應高校に入る前にこんな不用意な争い、達成・権力動機ではとてもできません。
というわけで、高い親和動機の人に、強烈なIQが加わると、知性を今の山口氏の主張のような形で使ってくれるわけですね。
そうです、ヒトミルテストは性格行動特性のアセスメントであって、知力ははかれません。
ヒトミルテストのみならず、世のパーソナリティアセスメントを能力検査だと思っている方にたまにお会いしますが、違います。解釈の癖、すなわちは、言動の選好性を示しています。
ちなみに、山口氏でいえば、良識性の数値の低さはderail(いわゆる常識や王道を逸脱する)ポイントになると思います。
「墓場で本を読んで昼寝すべきではない」「教師に歯向かうべきではない」…などのべき論で動かない、という資質は、これもまた知性とは別なので。気をつけるとトラブルは少ないというポイントなのです。
なにはともあれ、山口氏の新著は、一言で”愛”ですね。穿ってはいけません。
尊敬して止まない恩師、ヒトミルアドバイザーの山口周氏の紐解きでした。