人は「性格行動特性」の違いによって、”それぞれの解釈”というメガネをかけて物事を見ています。それは正に視力のような普遍的な個体差ですが、正しい・正しくない、良い・悪いといった価値観があって当たり前の違いを、覆い隠します。
そして、誰しも何らかの力を発揮したいという”衝動”があるはずが、結果としてその”衝動”さえ見失わせてしまいます。
ヒトミルアドバイザー 山口周氏も著書『ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す』で申す
通り、幸福感受性に根ざして物事を選択することができれば、自らの幸福に貢献しない仕事や活動は目の前から消えていくことになります。
しかし、幸福感受性を著しく摩耗させてきた現代においては、自分自身の幸福、つまりは”衝動”がピンボケしてしまい、うまく見極めることができません。その見失ってしまった”衝動”を見極めるために、ヒトミルは存在します。
かねてから、弊社では個人の解釈の癖を診断し、ファクトを与えることに注力してきました。
なぜなら、ビジネスにおいても、プライベートにおいても、人間が合目的に建設的に支え合うには、頭の中を事実に基づいて、良し悪しなく知ることが必要だからです。
ヒトミルでは、解釈の癖とともに、その人を揺り動かす衝動は人によって異なると考えています(この主張は前出の山口氏の論旨とは異なった見解になりますが)。
実際には様々な性格因子が織りなす結果に基づいて分析すべきですが、分かりやすさからソーシャルスタイル理論を用いて例を挙げるのであれば、以下の分類になるでしょう。
・ドライバー:自らの成果に繋がる行動をしたい
・アナリティカル:客観視して理論的な判断をしていたい
・エクスプレッシブ:直感的な情動に従っていたい
・エミアブル:その場の雰囲気に合わせていたい
※衝動=目的を意識せず、ただ何らかの行動をしようとする心の動き。
つまり「報酬そのものは魅力的だけど、仕事の内実は空虚で本人自身も意味や意義を感じられていない仕事」(前書では「クソ仕事」と称されています)を辞めるといった行動(=直感的な情動)が「衝動に根ざした活動」になるかどうかは、個人差があるということです。
ヒトミルでは自分自身を見極めるために必要なメガネの度数を明らかにし、個々人の衝動を理解した上で、発展的には相手への想像力を働かせるためのファクトを粛々と提供します。
そして、誰と何をどのように進めたいのか、具体的な示唆を対話的に生み出し続けることで、皆様の「もっとこうありたい」をお手伝いしていきます。
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勅使川原 真衣 (著)
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